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研究院長挨拶

「健康寿命」 延伸に向けた 「知の開拓」

インターネットから得られる情報の信憑性はさて置き、「都道府県別統計とランキングで見る県民性」 は面白い。静岡県のナンバーワンとして、「Myしずおか日本一」 (静岡県庁ホームページ) に掲載されているような農水産物に加えて、「小学生早寝早起き率」、「中学女子卓球部員数」、「中学生地域行事参加率」 などが挙げられている。本県は、健康志向・体育会系とも言える。その結果であろうか、本県の健康寿命 「世界トップクラス」 は、周知の通りである。地政学的に、日本一高い 「富士山」 と近海として日本一深い 「駿河湾」 を擁し、このような起伏に富む地形は 「茶」 や 「蜜柑」 に代表される豊富な農産物を生み出す。この 「地の利」 を含む 「ふじのくに」 において、本学は、1987年に日本で初めて食品と栄養分野を融合し、「食品栄養科学部」 を設置した。さらに、2012年に食品・栄養・環境領域と薬学を統合し、日本初 「大学院薬食生命科学総合学府」 を開設した。本研究院は、「食品栄養科学部」 の大学院であり、「大学院薬食生命科学総合学府」 の一翼を担う。この間、2002年度文部科学省 「21世紀COEプログラム」、さらに2007年度 「グローバルCOEプログラム」 に採択され、教育研究環境を充実させてきた。その結果、「大学ランキング2013, 2014」 (朝日新聞出版) の 「農学」 分野において全国第一位を獲得し、文部科学省科学研究費助成事業細⽬別採択件数の 「食生活学」 分野において、毎年第一位を維持している。

博士号は 「足の裏についたご飯粒」 と言われる。すなわち、「取らないと気持ち悪いが、取っても食べられない」。日本における大学院博士課程入学者は、2003年をピークに減少傾向に推移し、景気低迷が、博士課程修了者の需要の低下を招いている。ここに至って、博士の社会的意義が問われる。すなわち、国内外の企業が博士課程修了者に求める資質を正確に把握し、大学院学生に習得させなければならない。米国の ”Designated Emphasis” を謳う博士学位が参考になる。企業等と大学院教育との間における価値観を共有すべく、国内外の連携企業等から講師を招致して、キャリアパス開発セミナーを開催していきたい。さらに、知識、技術、知性、倫理観等を総合的に評価し、適性を認めた者をインターン候補者として推薦し、最終的に企業等の選考にパスした者に対して、長期インターンシップを実施したい。このような教育体制は、博士前期課程へと適用していきたい。併せて、就職とリンクした奨学金制度も指向する。その結果として、企業や医療福祉系職場でリーダーとなれるような人材の育成を目指す。

本大学院では、学生が円滑に教育を受け、研究活動を行えるよう、秋季入学など多様な入学者選抜制度に加え、さまさまな奨学金制度などを導入するとともに、インターンシップや就職支援体制も充実させるなど、入学時から学位取得後まで可能な限りの支援を行っております。

小林裕和

静岡県立大学
大学院食品栄養環境科学
研究院長

大学院薬食生命科学総合
学府長

小林裕和


食品栄養科学専攻 専攻長挨拶

「食べる」ことは、人間の成長や生命維持に不可欠な行為です。「食」は人に良いと書くことから、栄養バランスの良い食物を良い (適切な)方法で日々摂取することができれば、健康長寿の延伸に大きな効果が期待できます。 しかし、近年、有害物質の混入などによって食品の安心・安全が脅かされ、また不適切な食事によって生活習慣病が増加するなど、「食」を取り巻く状況はより厳しくなっています。この「食」を、食品と栄養という2つの分野から光を当てて研究していくのが食品栄養科学という学問であり、本専攻はこの分野で中核的な役割を果たしています。本専攻の学問分野は学際的であり、理学、農学、薬学、医学、生活科学など理系の多岐にわたる分野の教員が研究に携わり、それぞれの分野で活躍する研究者や、高度な教育を受けた専門職の技術者を育成しています。

本専攻は、食品生命科学大講座と栄養生命科学大講座の2つからなり、相互に密接な連携を図りながら教育・研究を推進しています。食品生命科学大講座では、静岡県の特産品である茶を始めとして、さまざまな食品に含まれる機能性成分の解析や未知成分の探索、遺伝子レベルでの機能評価、効率的な合成や生産法の検討、食品の安全性評価など、食品に関する研究を幅広く推進しています。

栄養生命科学大講座では、生活習慣病を始めとする栄養関連の疾病について、予防法や治療法の開発、診断マー力ーの検索に加えて、疾病の成り立ちの本質に迫る研究など、分子レベルの基礎的な研究からヒトを対象とした実践的な研究まで、広い範囲にわたって多様な方法でアプローチしています。

また、管理栄養士がさらにスキルアップを目指すプログラムも実施しています。さらに、大学院附置センターとして平成26年に設置された茶学総合研究センターと食品環境研究センターは、産学官連携の中心として従来の枠組みを超えた新たな取り組みに着手し、成果をあげています。


食品栄養科学専攻
専攻長 新井映子


環境科学専攻 専攻長挨拶

現在私たちは多くの環境問題に直面しています。土壌汚染、放射能汚染などの身近な問題から、地球温暖化、生物多様性の喪失、水、食料の不足など世界的な問題まで、その解決は私たち人類の最重要課題と言ってもいいでしょう。環境問題は、人間、産業、社会構造、科学技術など様々な要因が複雑に関係しあい引き起こされるため、直面している課題を解決し、環境を守る新たなしくみを構築するためには、様々な要因を多角的に捉えることが必要です。本専攻では、それら課題に対応した専門的な研究を推進するとともに、環境問題を幅広い視野で捉え、その解決に向けて挑戦しようとする研究者、技術者の育成を目標としています。

本専攻は、地域・地球環境学コース、環境生命科学コース、環境共生学コースの3コース、10研究室で構成されています。 地域・地球環境学コースでは、森林、海洋などのフィールドでの観測を通して、有害化学物質による汚染や、地球環境の変動の分析・評価に関する研究を行っています。環境生命科学コースでは、多彩な生命現象について学び、環境因子が生物やヒトの健康に及ぼす影響、そして生命を守るための予防方法について研究しています。環境共生学コースでは、未来の快適で豊かな環境の創造をめざして、微生物による有用物質の生産、人と環境に優しい材料の開発などについて研究しています。学生は、配属研究室で行う実験で専門性を窮めるとともに、外部講師による月例セミナー、学生が自主的に企画運営する専攻セミナーなどによって、環境科学に関する幅広い見識やプレゼンテーション能力を身につけることができます。現在、多くの修了生が、環境科学分野の研究者、専門性を有する技術者として、国内はもとより海外でも活躍しています。

21世紀は‘環境の世紀’と言われています。この時代を生きる私たちに課せられた問題は難解ですが、その解決に向けて挑戦しようとする皆さんと共に学び研究できることを期待しています


環境科学専攻
専攻長 伊吹裕子



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