研究業績

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研究活動

研究1:地域における健康に資する食品および環境に関する情報提供、及び教育、啓発活動

静岡県特産の農水産物、加工食品等の機能性についてシステマティックレビューを行い、それらの成果を整理して消費者庁に届出を行い、地域の食品産業の活性化に寄与した。尚、茶カテキン、DHA・EPA、GABA、イヌリン、スルフォラファングルコシノレート等を含む30数件の機能性表示食品について既に消費者庁のHPに公開されている。更に、これら機能性表示食品の資料は、健康食イノベーション推進事業の支援のもとで作成した機能性食品素材データベースにまとめられ、本学が中心となり研究を進めている、その他の食品の機能性素材情報と共に本学健康食イノベーション推進事業HP上に公開されている。又、公開講座、講演会等を行い、地域における健康福祉の向上に資する教育・啓発活動を実施した。

研究2:環境中のがんの発生要因及び予防要因の探索とその応用

環境中には、多くの未知の変異原・がん原物質が存在しています。がん予防法を確立する上には、これらの変異原・がん原物質の同定が必要です。そこで、腸内細菌が生産する新規大腸がんリスク要因、コリバクチンの生物活性に関する研究を進めています。ヒト膀胱がんの発生に関与している芳香族アミンの生物活性についても検討しています。 又、アスピリンの大腸がん化学予防剤としての有用性を確認するため、現在、4500人規模の多発性大腸腺腫症患者にアスピリンを投与し、その効果を検証する臨床試験を進めている。更に、アスピリンの大腸がん抑制メカニズムについて解析を行っています。

研究3:トマト未利用資源からのロコモティブシンドローム予防要因の探索

健康長寿社会を構築していく上には、ロコモティブシンドローム予防要因の解析は重要です。青トマトに含まれるトマチジンに筋萎縮予防作用があることが報告されています。そこで、三浦進司教授との共同研究のもと、トマト栽培時に生じる青トマトや葉、茎などの未利用資源中のトマチンの含量を分析し、青トマトや葉にトマチンの含量が多いことが分かりました。更に、トマチンからトマチジンへの変換方法についても検討しています。又、担がんマウスにトマチジンを投与し、トマチジンの筋萎縮予防作用についても研究を進めています。