食品化学研究室 −産業応用を見据えた食品機能開発化学の推進

研究テーマについて
 当研究室では食品のおいしさと健康に関する機能性を分子レベルで解析し、産業応用につなげることを目指しています。研究テーマは大きく「食品機能解析法の開発」と「食品成分の機能解析」に分けられます。「研究内容」を読んだ上で、さらに詳細を知りたければ「業績」に載せてある原著論文を読んでみてください。ただし、研究開始から原著論文として発表するまでには1-2年以上のタイムラグがありますので、現在実施している研究テーマ、あるいはこれから進める予定の研究テーマについては直接問い合わせていただいた方が確実です(お気軽にどうぞ)。
 具体的な研究テーマは年度始めに教員が候補を示し、その中から各自選んで相談しながら詳細を決めていきます。その際、新規テーマの立案等も歓迎します。ただし、研究は個人的な興味だけではなく、社会が抱える課題を解決するために行なうべきだと考えており、また研究するための資金は先輩達があげた成果のおかげで獲得できています。それらのことも踏まえた研究室全体としての戦略も考慮する必要があります。
 食品研究の発展基盤としての重要性から、隣接する生命科学・化学領域の課題を研究テーマとする場合もあります。また現在は主にペプチドを研究対象としていますが、これはコンビナトリアル化学によるライブラリー構築や、構造機能相関解析が可能であるという研究遂行上のメリット(私達のアドバンテージ)を生かせるためです。必要に応じてペプチド以外の食品成分も研究対象として取り扱います。
研究成果の発表について
 研究成果は社会に還元して初めて価値が出ます。特に学会発表と原著論文による成果発信は大学研究室の仕事として重要です。食品分野は社会の関心が非常に高く、キャッチーな研究成果をプレスリリースできれば、新聞やテレビ、インターネットでとりあげられることもあります。目標としては、学部生には学会発表1回、大学院生(修士)には学会発表2回と原著論文1報、大学院生(博士)には学会発表6回(内1回は国際学会)と原著論文3報の成果を期待します。研究は未知への挑戦であるため思い通りに進まないことも多々ありますが、この目標をクリアできるように頑張って欲しいと思います。
 学会発表等で鍛えられるプレゼンテーション力は研究室生活で身につけるべき大切な力の一つです。研究(仕事)内容は働く場所によって異なりますが、相手に情報を伝える場面は社会に出てからも様々な場面で必要になります。そのためプレゼンテーションの指導には特に力を入れています。
研究室生活について
 コアタイムは平日10時〜18時、土日祝日は基本的に休みです。ただし研究の進捗状況によっては日時を問わず頑張る必要が出てくるかもしれません。反対に、コアタイム中であっても特別の用事があればもちろん考慮します。研究を進める上で教員や他の室員とのコミュニケーションは不可欠ですし、安全面からも、昼夜逆転した生活は許可できません。コアタイム以外であればアルバイトは自由です。
 研究室では、週1回のセミナー以外は、実験をしたり、論文を読んだりして過ごします。一般的なイベント(新人歓迎会、追いコン、訪問者との親睦会、研究室旅行等)や他研究室との交流会(飲み会)もあります。
就職について
 就職活動はコアタイム中でも制限しません。存分に頑張ってください。エントリーシートの添削、面接対策等はもちろん手助けしますし、研究上関係のある企業を紹介したり、企業の方に来ていただいて話を聴く機会(や親睦会)を設定する場合もあります。就職は基本的には個人の問題ですので、コネだけでどこかに入れるといったことはないと思いますが、真剣に努力すれば、それに対するサポートは惜しみません。
来て欲しい学生について
 研究を円滑に進めるためにはコミュニケーション力がとても大切です。ここでいうコミュニケーション力とは「明るく楽しい」ことではなく「意思疎通の力」、「チームで仕事をする力」です。大人として最低限のコミュニケーション力(人の話を聞く、何かあったら連絡する、自分勝手に行動しない等)は持っていて欲しいです。
 大学院進学の場合、学部での専攻は問いません。一から丁寧に指導しますので、やる気さえあれば全く心配はいりません。学部生についても成績の良し悪しを気にする必要はありません。研究室では特定の専門に特化した(今までとは別の)知識を身につけ、実際に応用することが中心であるためです。暗記中心のいわゆる”勉強”とは異なり、むしろ社会に出てからの仕事と重なる部分が多くあります。もちろん基礎知識・技術が身についている方が望ましいことは言うまでもありませんが、これからどのような姿勢で何を学び、そして社会でどう生かすか?の方がより大切です。
 将来的に研究に関連する職(企業の研究開発職あるいは大学教員等)に就きたければ、大学院を出ないとチャンスさえ与えてもらえないのが現状です。企業によっては品質管理職や営業職に院卒を求めることもあります。そのため高度な専門知識と技術を生かして働きたい方には進学をお勧めしますし、できればそのような志を持った方に来て欲しいです(大学院に進学してから他の職種に就くこともできます)。とはいえ、研究室は研究を通じて社会で働くための基礎的な姿勢を培う場でもあるので、学部生として所属する場合は大学院への進学は必須ではありません。もし進学を考えているなら、早めに相談してくれれば研究テーマや指導方針等を考慮します。他大学・他研究室への進学も応援します。
その他
 学部、大学院問わず、当研究室に興味がある方は、お気軽にご連絡ください。県大生であれば放課後に訪ねてくれれば、できる限り対応しますし、所属学生から直接話を聞くこともできると思います。
 その他、HPに記載しておいた方がいいのでは?ということ等があれば教えていただけると助かります。