研究要旨

2015年度 静岡県立大学大学院薬食生命科学総合学府案内(食品栄養科学専攻、栄養科学大講座、栄養基礎科学部門)栄養生理学研究室

研究題目

1.栄養素/食品成分と小腸機能の制御

食事中の栄養素の情報を小腸の吸収細胞はどのように認識し、どのような機構で的確に応答するのか、という食事適応の機序を追及し、糖質、脂肪酸などの食事成分が遺伝子の転写制御シグナルとして働くことを解明しました。

2.生活習慣病バイオマーカーの開発

生活習慣病の一次予防のための新しい健康指標(バイオマーカー)を探索し、これまで、糖質の消化吸収の制御(低グリセミックインデックス)によって糖代謝、脂質代謝、炎症に改善がみられることを明らかにしました。

3.人間栄養学のための臨床疫学研究

地域医療・保健活動拠点と連携したプロジェクトを推進しています。テーマは肥満・糖尿病発症/進展を予測するバイオマーカーの評価と個人対応の方法、高齢者ケアにおける栄養ケアプロセス導入の有効性の評価などです。

研究室紹介

栄養現象は生命維持の基本です。私たちは違った遺伝背景を持ち、常に体内代謝を変化させながら環境に適応しています。一人ひとりに対応した栄養とはどのようにして可能か、このような人間栄養学の疑問に答えるために、3段階の研究を行っています。第一に、栄養素の作用機序を分子・遺伝子のレベルまで掘り下げて解明すること(分子栄養学)、第二に、栄養現象の原理をもとにヒトの健康増進活動に活かせる新しい方法を開発すること(応用栄養学)、第三に、開発された方法が日本人の健康問題の解決に有用なことを示すエビデンスを創ること(実践栄養学)です。解決すべき現代的な栄養の問題をテーマに設定することから始めます。一つの研究領域にも関心を持っていただき、視野を広げていただきます。

2015年度 静岡県立大学食品栄養科学部学部案内(栄養生命科学科、栄養生理学研究室)

外にある食物を体内に取り入れる接点が小腸です。小腸における栄養成分の消化・吸収とその調節の仕組みを分子・遺伝子のレベルまで掘り下げて研究しています。メタボリックシンドロームや糖尿病の予防への栄養面からの取り組みの鍵が見つかると考えています。

(最終更新日:2015年9月30日)