英語通訳案内士の資格取得(国家資格)

 

外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をすることで報酬を受ける者は、通訳案内士試験に合格し、都道府県知事の登録を受ける必要があります(通訳案内士法の規定)。報酬を受けないボランティア通訳はその範囲ではありません。自分の外国語能力を活かし、自分の身近な日本を外国人に紹介することで報酬が得られれば、やりがいのある仕事になるかもしれません。外国人との交流も楽しいでしょう。

 

試験は筆記試験(日本地理、日本歴史、産業・経済・政治及び文化に関する一般常識、外国語の4科目)と口述試験(外国語)があります。日本のことを正しく外国人へ伝えるためには、語学力だけでなく、バックグランドとなる日本の歴史や文化、芸術、社会システム、などについての教養と知識が必要です。そのため、社会に関係する3科目が課せられています。ただし、センター試験の点数などで免除になる場合があります。英語についても英語検定試験(英検、TOEIC)の点数で科目免除があります。

詳しくは日本政府観光局のホームページを参照してください。

 

筆記試験の4科目に合格すると3か月後に口述試験(外国語)があります。逐次通訳と課題について英語で説明する試験が課されます。私の場合は、不合格になった1回目が懐石料理、合格した2回目(翌年)が世界遺産でした。過去の試験課題を精査し、出そうな項目50課題程度についてA4用紙1枚程度に英語でまとめて準備しました。例えば、東海道、民泊、駅伝、ジオパーク、厄年、など日本独自のものがいろいろあります。これらについて最初からよく知らないこともありますので、勉強して整理し、あくまで自分の言葉(英語)で書いておくことがよい試験対策になりました。