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研究院長挨拶

「健康寿命」延伸に向けた「知の開拓」

「食と環境」は、人間の健康維持・増進や快適な環境の創造と密接に関係しています。先端科学技術をはじめとする種々の科学技術の高度化、多様化、国際化は、様々な利便性や物質的豊かさをもたらした反面、「食と環境」に様々な問題を提起してきました。現在、日本では急速に高齢化が進んでおり、一方で人口の都市集中に伴う都市環境の悪化も発展途上国を中心に進行しつつあります。したがって、「食と環境」に関する問題は、社会的にますます重要になっています。「食品・栄養・環境」のそれぞれの分野を教育・研究する食品栄養環境科学研究院は、人々の健康問題や環境問題に関して適切な社会的適応をなし得る専門的技術者・研究者を育成することを目指しています。本研究院の対象とする学問領域は、広い健康科学のうち、一次疾病予防の領域であり、生活を通しての基本的な健康維持問題および環境保全の一次健康分野です。特に、現在の急速な高齢化社会への推移に対応した食と健康の科学的研究、国際化に伴う広範かつ重大化しつつある大気、水質、土壌、食品、その他の環境汚染物質および廃棄物や生態系の問題等、その解決には新たな学際領域の研究が必要とされています。

本学は、1987年に日本で初めて食品と栄養分野を融合し、「食品栄養科学部」を創設しました。1991年に食品栄養科学部を母体とする食品栄養科学専攻、および環境科学研究所を核とする環境物質科学専攻の2つの専攻をもつ「大学院生活健康科学研究科」を開設し、その後2012年に食品・栄養・環境領域と薬学を統合し、日本初の「大学院薬食生命科学総合学府」を開設しました。本研究院は、現在でも「食品栄養科学部」の大学院であり、「大学院薬食生命科学総合学府」の一翼を担っています。この間、2002年度文部科学省「21世紀COEプログラム」、さらに2007年度「グローバルCOEプログラム」に採択され、教育研究環境を充実させてきました。その結果、「大学ランキング2014」(朝日新聞出版)の「農学分野」において全国第一位を、「生態学・環境学分野」において第二位を獲得しました。また、2017年発表の文部科学省科学研究費助成事業細目別採択件数の「食生活学」および「総合栄養科学」においても、全国第一位を維持し、「環境リスク制御・評価」および「環境材料・リサイクル」においても上位にランクされています。

本研究院は、アジア圏を中心に多数の留学生を受け入れてきました。また、アジア圏の4大学および米国の5大学との連携協定の下、共同研究や教員・学生の交流も図ってきました。本研究院は、「食品・栄養・環境」分野の人材育成と研究を介して、健康産業の基盤作りに貢献し、人々の「健康寿命」延伸に向けた「知の開拓」を行います。

小林裕和

静岡県立大学
大学院食品栄養環境科学研究院長
熊澤茂則


食品栄養科学専攻 専攻長挨拶

「食べることは生きること」。人生100年時代を前に、日本は世界有数の超高齢社会を迎え、平均寿命のみならず介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」も延伸しています。これらを支えている根幹が、「食」です。しかしながら、食べていれば、健康であるか?という問いは誤っています。賢く「食べる」ために、食がもつ効能を正しく評価し、食形態や食べ合わせを熟考し、食環境を適切に整備しなければ、人間の成長や生命維持そして幸福には繋がりません。この食を食品と栄養という2つの分野から光を当てて研究していくのが食品栄養科学という学問であり、本専攻はこの分野で中核的な役割を果たしています。本専攻の学問分野は学際的であり、理学、農学、薬学、医学、栄養学など理系の多岐にわたる分野の教員が研究に携わり、それぞれの分野で活躍する研究者や、高度な教育を受けた専門職の技術者を育成しています。

本専攻は、食品生命科学大講座と栄養生命科学大講座の2つから構成され、相互に密接な連携を図りながら教育・研究を推進しています。食品生命科学大講座では、静岡県の特産品である茶をはじめとして、様々な食品に含まれる機能性成分の解析や未知成分の探索、機能性成分の効率的な合成や生産法の検討、美味しさを追求する食品加工技術の構築、など、食品に関する研究を幅広く推進しています。栄養生命科学大講座では、生活習慣病をはじめとする栄養関連の疾病に対しての、予防法や治療法の開発、診断マーカーの検索に加えて、疾病の成り立ちの本質に迫る研究など、分子レベルの基礎的な研究からヒトを対象とした実践的な研究まで、広い範囲にわたって多様な手法でアプローチしています。また、管理栄養士がよりスキルアップを目指したインターンシップの実施や他専攻(薬学など)と連携した実践演習などのプログラムを実施しています。さらに、大学院附置センターとして平成26年に設置された茶学総合研究センターと食品環境研究センターは、産学官連携の中心として従来の枠組みを超えた新たな取り組みに着手し、成果を挙げています。


食品栄養科学専攻
専攻長 新井英一


環境科学専攻 専攻長挨拶

現代社会が直面している多くの環境問題を改善、解決するためには専門技術や科学的知識に加えて人間環境に関する幅広い理解が不可欠です。本専攻では、理学、農学、医薬学、工学等を基盤とした生命科学や環境科学分野の深い専門知識と技術を習得し、人類社会の持続的発展に貢献する高度な専門的・総合的能力を有する人材を養成することを目標としています。

本専攻は環境生命科学と地域・地球環境学の2コース、11の研究分野(研究室)で構成されます。学生は、いずれか一つの研究分野に所属し、その分野の演習、特別実験や共通科目、外部講師によるコロキウム、研究成果の進捗状況を発表する専攻セミナーを必修科目として履修するほか、他分野、他専攻の講義および静岡大学、東海大学との連携講義を選択履修できます。このような学際性と専門多重性に配慮したカリキュラム編成によって、環境科学に関わる高度な専門知識とプレゼンテーション能力を含めた実践力を身につけることができます。環境生命科学コースでは、多様な生命現象の本質について学び、生物やヒトの健康・生存における環境応答とそのメカニズム解明や、生物による有用物質の生産について研究しています。地域・ 地球環境学コースでは、大気、水圏、土壌における有害化学物質による汚染や地球環境変動の分析・評価に関する研究をフィールドでの調査を通して行なっています。

これまで多くの修了生が、環境科学分野の研究者や、専門性を有する技術者として、国内のみならず海外でも活躍しています。また、社会で活躍されている社会人の方々には、企業・官庁等に籍をおきながらこれまでの実績・経験を生かしつつ、産学協同の体制のもとに研究をまとめ、博士号の学位取得を目指せる社会人大学院生の受け入れを積極的に進めています。

多様な「環境科学」に関わる世界で活躍を目指す皆さん、学生も社会人も含めて是非、本専攻で自らを鍛え、想像・実践力豊かな研究者、専門技術者として、世界にはばたいてみませんか。


環境科学専攻
専攻長 小林亨



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