食品生命科学科4年生
いぶきさん
(静岡市立高等学校出身)

 

Q1. 卒業研究の内容を教えてください。

食品蛋白質工学研究室に所属し、生体内や食品中の成分を検出できるバイオセンサーの開発と、臨床検査に用いる酵素の開発の2つをテーマとして卒業研究を進めています。機能性食品の作用メカニズムを調べるためには、生体内での様々な分子の濃度や分布などを経時的に調べる必要がありますが、バイオセンサーは、蛍光タンパク質と融合することで様々な機能性成分や代謝物の濃度や分布をリアルタイムに視覚化することができます。一方で臨床検査に用いる酵素は、安定性や反応性を改善することで、新しい検査薬を開発したり、検査薬の価格を下げることができ、世界の医療格差の是正に繋がるやりがいのあるテーマです。やる気のある先輩方に刺激を受けながら、毎日楽しく研究を頑張っています!

 

Q2. 研究室での過ごし方を教えてください。

先輩や先生に実験の手順を教えてもらいながら、目標を持って充実した時間を過ごしています。知らないことや、講義で聴いたはずなのに忘れてしまっていたことを思い知らされる毎日ですが、できなかったことができるようになることや、自分に知識や技術が蓄えられていく感覚は結構楽しかったりします。また、なぜだかわかりませんが、研究室で筋トレがブームになっていて、毎日筋肉痛のまま実験をしています。健全な研究は健全な肉体に宿る!身体と精神の両面がバランスよく鍛えられていることを実感しています。研究室に入る前には想像できないくらい、頑張れている自分に驚いています。

 

Q3. 4年間過ごして、大学への印象は変わりましたか?

学びに対する考え方が大きく変化しました。静岡県立大学は薬学部が有名ですが、どの学部も高いレベルの講義が受けられます。学ぼうとする意欲が自分にあれば分野も偏差値もあまり関係がないのだと気づきました。食品栄養科学部は食品に焦点をあてた専門性の高い学びが特徴ですが、元をたどれば必ず基礎に行きつきます。突き詰めれば突き詰めるほど、物事の本流、すなわち基礎が大事であることが分かりました。今になって考えてみれば当たり前のことですが、失念しやすいことのように思います。好き嫌い無しに、自分の意志で広く学ぶことが大切です!深く学ぶほど、指数関数的に大学生活は充実していきます!

 

Q4. 休日にやったことなどで何か思い出はありますか?

三年生の前期まではバドミントン部に所属し、毎日の様に学校の体育館で練習していました。試合やイベントなども土日に開催されるので、思い出の殆どが部活の仲間と過ごした時間です。沢山の思い出がありますが、大学から始めたバドミントンで大会で入賞できた時は非常にうれしかったです。てか、ほぼほぼ交流戦みたいな小さな大会でしたが。バトミントンの方はセンスも無く、もっぱら飲み会での活躍だけの三年間でしたが、とにかく楽しかったです。楽しい思い出を糧に、研究や勉強を頑張ろうと今は考えています。
 
 

左)バドミントンの試合の写真。        右)部活の友達と打ち上げ!