本山智晴さん(学部2017年卒業、修士2019年修了)
日本学術振興会特別研究員

Q1. どんな仕事をしていますか?

コーヒーやチョコレート、大豆、加熱調理した食品などに広く存在する化合物である「ピラジン化合物」に関する研究を行っています。これまでピラジン化合物は、糖とアミノ酸を加熱することにより生じる反応である「メイラード反応」により、非酵素的に産生されると考えられてきましたが、近年、いくつかの細菌において、特定のピラジン化合物の産生が見いだされるなど、ピラジン生合成経路の存在が示唆されています。私は、ピラジン生合成経路を生化学的、酵素化学的および構造生物学的解析手法を組み合わせた複合的なアプローチにより分子レベルで解明し、それに関わる酵素を同定・応用利用し、最終的にピラジンを含む含窒素複素環式化合物を酵素法により合成することを目指しています。
 

酵素の働きを分子レベルで調べるため、X戦結晶構造解析の実験を行なっている様子です。

Q1. どんな仕事をしていますか?

コーヒーやチョコレート、大豆、加熱調理した食品などに広く存在する化合物である「ピラジン化合物」に関する研究を行っています。これまでピラジン化合物は、糖とアミノ酸を加熱することにより生じる反応である「メイラード反応」により、非酵素的に産生されると考えられてきましたが、近年、いくつかの細菌において、特定のピラジン化合物の産生が見いだされるなど、ピラジン生合成経路の存在が示唆されています。私は、ピラジン生合成経路を生化学的、酵素化学的および構造生物学的解析手法を組み合わせた複合的なアプローチにより分子レベルで解明し、それに関わる酵素を同定・応用利用し、最終的にピラジンを含む含窒素複素環式化合物を酵素法により合成することを目指しています。
 


酵素の働きを分子レベルで調べるため、X戦結晶構造解析の実験を行なっている様子です。

 

Q2. 学部や修士、博士の違いを教えてください。

学部は「すでに知られていること」を学び、特に4年次で研究室に配属された後は研究の基礎となる実験原理や手法を学ぶ期間だと思います。大学院は「未知の領域に足を踏み入れ、新たな現象や結論を導き出す」期間で、特に修士課程は、学部で学んだことを生かし、教員や先輩とのディスカッションを通して、多くのアドバイスをもらいながらも主体的に研究を進めていく期間だと思います。博士課程は、修士までの研究で得られた結果から、自分で研究のプランを考え、実践し、最終的に研究成果を学術論文として発表するまでの一貫したプロセスを習得する期間だと思います。研究者になるための基礎を学ぶと同時に、課題抽出/解決能力、後輩の指導を通して指導力を養うこともできます。
 
私は、修士課程までに行ってきた研究をさらに発展させたいという思いがあったことや、上記した一連のプロセスを通して得られる能力を養いたいという思いがあったため、食品蛋白質工学研究室で博士課程に進学しました。幸いにも博士課程では日本学術振興会の特別研究員としての身分を得ることができたので、博士課程進学を決めた時に思い描いた成長した自分になれるよう、さらにはそれを超えられるように、日々の学びを継続していきたいです。

Q2. 学部や修士、博士の違いを教えてください。

学部は「すでに知られていること」を学び、特に4年次で研究室に配属された後は研究の基礎となる実験原理や手法を学ぶ期間だと思います。大学院は「未知の領域に足を踏み入れ、新たな現象や結論を導き出す」期間で、特に修士課程は、学部で学んだことを生かし、教員や先輩とのディスカッションを通して、多くのアドバイスをもらいながらも主体的に研究を進めていく期間だと思います。博士課程は、修士までの研究で得られた結果から、自分で研究のプランを考え、実践し、最終的に研究成果を学術論文として発表するまでの一貫したプロセスを習得する期間だと思います。研究者になるための基礎を学ぶと同時に、課題抽出/解決能力、後輩の指導を通して指導力を養うこともできます。
 
私は、修士課程までに行ってきた研究をさらに発展させたいという思いがあったことや、上記した一連のプロセスを通して得られる能力を養いたいという思いがあったため、食品蛋白質工学研究室で博士課程に進学しました。幸いにも博士課程では日本学術振興会の特別研究員としての身分を得ることができたので、博士課程進学を決めた時に思い描いた成長した自分になれるよう、さらにはそれを超えられるように、日々の学びを継続していきたいです。

 

Q3. 今後の抱負を教えてください。

博士課程で培った専門性や課題抽出/解決能力、指導力を生かして、社会に貢献していきたいと考えています。しかし、博士課程で培った専門性にだけとらわれるのではなく、新たな分野にも常に勇気を持って挑戦し、成長し続けたいです。

Q3. 今後の抱負を教えてください。

博士課程で培った専門性や課題抽出/解決能力、指導力を生かして、社会に貢献していきたいと考えています。しかし、博士課程で培った専門性にだけとらわれるのではなく、新たな分野にも常に勇気を持って挑戦し、成長し続けたいです。

 

Q4. 食品生命科学科や大学院薬食生命科学総合学府の魅力は何だと思いますか?

食品生命科学科では、食品やその成分に関する基礎的な知識や技術を学べるだけでなく、それらを応用するために必要なバイオテクノロジーに関する最先端の知識や技術も学ぶことができるため、非常に刺激的な日々を送ることができます。さらに大学院薬食生命科学総合学府では、食品栄養科学に加え、薬学や環境科学に関する研究も展開されているため、複合的な視点を持って食品の基礎や応用、ひいては新たな学問分野を進めていけることが魅力だと思います。

Q4. 食品生命科学科や大学院薬食生命科学総合学府の魅力は何だと思いますか?

食品生命科学科では、食品やその成分に関する基礎的な知識や技術を学べるだけでなく、それらを応用するために必要なバイオテクノロジーに関する最先端の知識や技術も学ぶことができるため、非常に刺激的な日々を送ることができます。さらに大学院薬食生命科学総合学府では、食品栄養科学に加え、薬学や環境科学に関する研究も展開されているため、複合的な視点を持って食品の基礎や応用、ひいては新たな学問分野を進めていけることが魅力だと思います。

 

アメリカ(サンディエゴ)で開催された国際学会で研究成果を発表した時の様子です。

アメリカ(サンディエゴ)で開催された国際学会で研究成果を発表した時の様子です。