専攻長あいさつ
グローバルな視点から環境問題を研究し
安全で快適な環境の維持をはかる
環境科学専攻では「環境と健康」に関わる諸問題の解決を目指し、教育・研究を進めています。資源やエネルギーを消費する人間活動が地球環境や地域環境に大きな影響をもたらし、ヒトの健康や地球生態系に広く影響を与えています。このような環境問題の解決には、より専門的な科学、特に化学物質に関する知識や生命現象に関する網羅的な知識が必要不可欠です。本専攻では、理学、農学、医薬学、工学等を基盤とした環境科学や生命科学分野の深い専門知識と技術を習得し、人類社会の持続的発展に貢献する高度な専門的・総合的能力を有し、国際的に活躍できる人材を養成することを目標としています。
本専攻は地域・地球環境学と環境生命科学の2コース、11の研究室で構成されています。地域・地球環境学コースでは、大気・水・土壌などにおける有害化学物質の挙動解明、生態系に対する化学物質のリスク評価、植物や微生物を用いた環境修復、グリーンケミストリーや微生物機能を利用した重金属の効率的回収などについてフィールド調査を含めて研究しています。環境生命科学コースでは、多様な生命現象の本質の解明、化学物質・光・熱などの環境要因に対する生物の環境応答やそのメカニズムの解明、バイオリファイナリーによる有用物質の生産などについて研究しています。学生はそれぞれの研究室に所属し、研究テーマの立案、実験による検証、学位論文の取りまとめをおこないます。博士前期課程を中心に講義科目を通じて環境科学のトピックスについて学ぶとともに、外部講師によるコロキウムを必修科目として履修するほか、他分野、他専攻の講義および静岡大学、東海大学との連携講義を選択履修できます。また、各コースのオープンゼミ、専攻セミナーでの発表・運営を通して、様々な角度からの意見を聞くことができます。博士後期課程では、複数の科学英語の科目が設定されており、英語コミュニケーション、ライティングなどの能力を伸ばすことができます。このような学際性と専門性に配慮したカリキュラム編成によって、環境科学分野の高度な専門知識とプレゼンテーション能力を含めた実践力、また国際性を身につけることができます。修了生は、環境科学分野の研究者、専門的な知識をもつ技術者などとして様々な分野で活躍しています。また、研究を通じてキャリアアップを図りたい社会人の方々の受入も積極的に進めています。

- 環境科学専攻長
- 谷 幸則
就職実績
民間企業 |
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行政・公共機関・公益法人等 |
静岡県経済農業協同組合連合会、静岡県立清流館高等学校、医療法人社団恵友会三恵病院、千葉ユナイテッド特許事務所 |
進学 (博士課程) |
静岡県立大学大学院 |