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谷晃教授が日本農業気象学会学術賞を受賞
食品栄養科学部環境生命科学科の谷晃教授(植物環境研究室)が日本農業気象学会学術賞を受賞しました。受賞題目は「揮発性有機化合物(VOC)測定手法の確立と植物によるVOC放出・吸収過程に及ぼす微気象要因の解明」です。この賞は作物や森林と気象・環境との相互影響を解明する研究に関して、優れた研究実績を蓄積している研究者に送られます。
受賞理由として、谷晃教授は森林群落上のVOC交換速度を求めるための自動ガス採取装置の開発や、最新の分析機器である陽子移動反応質量分析計を用いた大気濃度のVOCをリアルタイム測定できる手法の確立に貢献しました。その測定手法を植物が生産し放出するVOCの放出機構や気象環境の影響を明らかにする研究と、植物によるVOCの吸収に関する研究に応用しています。前者は光化学オキシダントの生成に関与し、後者は植物を用いた大気浄化機能を評価するうえで重要な研究です。
なお、日本農業気象学会2017年全国大会の大会期間中(3月29日)の学会賞受賞式で日本農業気象学会学術賞が授与され、受賞記念講演が行われました。