研究紹介

1. 日本多施設共同研究 (全国研究): J-MICC Study
2. 日本多施設共同研究 (静岡・桜ヶ丘地区):J-MICC Study Shizuoka-Sakuragaoka

研究概要1
日本多施設共同研究 (J-MICC Study:全国研究) とは、全国10万人の研参加者の健康状況を2024年まで追跡調査して、2035年まで、生活習慣病の発症率・死亡率、生活習慣要因と遺伝要因との関連を解析するヒトゲノム研究のことです。当研究室は、研究概要2で全国研究に参画しています。
J-MICC Study は、文部科学省科学研究費補助金により、全国10万人を対象に、長期に渡り健康状況を追跡して「どのような体質 (血液中の遺伝情報)」が、「どのような生活習慣 (食事や運動など)」の下で「どのような病気」になり易いかを明らかにする研究です。
研究概要2
J-MICC Studyの全国10万人のうち、静岡・桜ヶ丘地区の6.4千人の人間ドック・健診の受診者を 対象とした栄養疫学研究を実施しています。
栄養系の唯一の研究協力機関として、当研究室は、静岡県民を対象に、生活習慣病の罹患に対するヒトゲノム解析 (GWASを含む)、検診・人間ドックの受診項目、生活習慣の各種データとの関連を検討しています。

当研究室は、桜ヶ丘病院、静岡市清水区医師会、JA静岡厚生連の3病院 (静岡厚生病院、清水康生病院、遠州病院) と連携して、6.4千人の人間ドック・健診の受診者を対象とした栄養疫学研究を実施しています。

3. 効果的な健康づくり政策を確立する栄養疫学研究:J-MICC Sakura Diet Study

わが国の健康づくり政策の確立に資することを目的に、静岡県民を対象とした四季の食事や健診データに、ヒトゲノム、便の腸内常在菌プロファイルや尿中メタボロームなどの解析データを加え、生活習慣病の一次予防や健康寿命の延伸との関連を検討しています。
生活習慣病の一次予防に資するため、冬・春・夏・秋における各種の健康診断項目、食生活習慣要因 (非連続3日間の秤量法食事調査、科学的妥当性・再現性のある食物摂取頻度票による食事調査)、さらに、65万以上の遺伝子多型 (ヒトゲノム)、腸内常在菌プロファイル、尿中メタボローム、茶および尿中カテキン濃度、赤血球膜中の脂肪酸構成割合などの測定データからなるメガデータの相互関連および四季変動を検討している。