HOME>お知らせ&トピックス>静岡産自然薯の遺伝子解析を実施:有効成分の生合成遺伝子配列を決定
食品栄養科学部の三好規之准教授らの研究グループは、静岡産自然薯の遺伝子解析を行い、自然薯の機能性成分であるジオスゲニンの生合成遺伝子配列を決定いたしました。また、ジオスゲニンの配糖体であるジオシンが“自然薯むかご”の周皮部に多く蓄積していることを明らかにし、機能性成分ジオスゲニンの供給元として国産素材である“自然薯むかご”の有用性を見出しました。
本研究は静岡県内の3大学(静岡県立大学、静岡大学、浜松医科大学)の共同研究成果です。解析に用いた自然薯試料(原種60号)は、牧之原市の「なかじま自然薯農園」から提供を受けました。また、なかじま自然薯農園で撮影した自然薯むかごの写真が、学術誌「Agricultural and Food Chemistry (Vol.71)」の表紙に採択されました。
○共同研究者
静岡県立大学:小野田圭汰、加藤麻衣、恒松雄太(現・名古屋大学)、佐藤道大、吉岡泰淳、吉田卓矢(現・熊本県立大学)、田村謙太郎、渡辺賢二、三好規之
静岡大学:道羅英夫
浜松医科大学:矢尾育子(現・関西学院大学)、衛藤史博
○発表論文
Biosynthetic Gene Expression and Tissue Distribution of Diosgenin in Dioscorea japonica.
Onoda K, Kato M, Tsunematsu Y, Eto F, Sato M, Yoshioka Y, Yoshida T, Tamura K, Yao I, Dohra H, Watanabe K, Miyoshi N.
J Agric Food Chem. (2023) 71, 4292-7. doi: 10.1021/acs.jafc.2c08478.