HOME>お知らせ&トピックス>日本栄養改善学会で本学教員が学会賞、大学院生が若手学会発表賞を受賞
食品栄養科学部臨床栄養管理学研究室の新井英一教授が、9月1日から3日に名古屋で開催された「第70回日本栄養改善学会学術総会」において、学会賞を授与されました。
本賞は、栄養学に関する学術的研究又は実践活動において、顕著な功績を有し、本分野の振興に寄与した研究者(実践者)に贈られるものです。
<受賞研究タイトル>
「生体応答から見た栄養状態の評価と臨床栄養管理への応用」
<受賞理由>
ヒトを対象とした研究を通じて、「食後」、「1日」の代謝動態に着目した栄養素利用(生体応答)について、血液検査値だけでなく、24時間蓄尿法を用いた尿の代謝産物に焦点をあて、ミネラルの摂取量把握や潜在性の欠乏状態を評価する手法の構築を目指した研究で功績を挙げました。また、高中性脂肪血症患者、高尿酸血症患者を対象とした栄養指導に役立つ臨床栄養管理法の構築に寄与した研究においても功績を挙げました。
学会賞を受賞した新井教授
また、大学院薬食生命科学総合学府食品栄養科学専攻博士後期課程1年の李鴿(リコウ)さん(臨床栄養管理学研究室所属)が、同学術総会において、若手学会発表賞を受賞しました。
この賞は若手研究者による発表の中から優秀な演題に贈られるものです。
<発表演題>
「フレイル予防に対する栄養価の高い食事の効果」
李鴿、川上由香、芹澤美月、望月緋那多、新井英一
<本内容>
本研究の結果、「栄養価の高い食事(たんぱく質とビタミンDに着目した)」と「運動」を組み合わせた介入は、「運動」のみの介入に比して、10日間という短期間であっても、高齢者の骨格筋量を増加させ、歩行速度を改善し、握力を増加させることを示し、フレイルを含む疾病予防に対して、「栄養価の高い食事」と「運動」の併用が有効であることを示唆した研究です。
若手学会発表賞を受賞した李さん
【関連リンク】
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
https://jsnd.jp/index.html(外部サイトへリンク)
臨床栄養管理学研究室
https://dfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/labs/nutrcont/ (研究室サイトへリンク)