環境微生物学研究室の研究内容をご紹介します。
研究室概要
地球温暖化や資源・エネルギー涸渇問題、またそれにともなう食料問題など私たちを取り巻く環境が急激に変化してきています。当研究室では、特に水圏に注目し、微生物相を規定する環境要因の解明(温暖化や富栄養化)、微生物相の変化が生態系に与える影響評価(食物連鎖や有害プランクトン)、微生物を用いた環境修復技術(レアメタル回収)の開発・有用微生物の検索などの研究を通して、持続可能な社会構築に貢献することを目標としています。
主要研究題目
1. マンガン酸化真菌の有害元素処理への応用に関する研究
マンガン酸化真菌により形成されたマンガン酸化物への有害重金属の吸着特性を調べることにより、それを利用した排水処理技術の成立性を評価します。
2. 汽水湖(佐鳴湖・宍道湖・中海・浜名湖)における微生物群集の特性に関する研究
汽水湖における微生物群集の特殊性、並びにそれが食物連鎖に及ぼす影響について解明します。
3. 湖環境の成り立ちとその歴史的変化の解明に関する研究
柱状堆積物中の生物由来色素の年代別測定結果を基に、湖沼における優先藻類の変遷と環境変動との関連を明らかにします。