- 理想の管理栄養士に一歩近づくために
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- 2006年度 栄養学科(現栄養生命科学科)卒業
- 2008年度 大学院食品栄養科学専攻博士前期課程修了
- 福井県済生会病院 栄養部
- 竹林(牧野)尚恵
私は食品栄養科学部栄養学科(現在の栄養生命科学科)を卒業後、生活健康科学研究科(現在の食品栄養科学専攻)の博士前期課程を修了しました。修了後は福井県済生会病院に就職し、現在は主に栄養サポートチームに関わる業務を行っています。
栄養生命科学科では、学部4年間のうち、主に3年生までの授業で、管理栄養士取得に必要な基本的な知識を学習し、4年生時には、卒業研究を基に卒業論文をまとめ、研究発表を行います。国家試験に向けた勉強のみではなく、卒業研究にも力を注いだことで、学部4年間を通して、「管理栄養士の受験資格」だけではなく、就職後に必要とされる、「沢山の情報の中から限られた時間で、自分に必要な情報を入手し、理解し、人に説明する力」が得られたと感じています。
大学院では、研究を本格的に行うと共に、臨床栄養師資格の取得を目指し、学外での研修会への参加や食品栄養科学専攻の連携大学院である聖隷浜松病院での特別インターンシップ(6ヶ月)に参加しました。研修会では、第一線で活躍している全国の管理栄養士の方と共に学ぶ機会が多く、理想とする管理栄養士像ができ、将来の目標が明確になりました。特別インターンシップでは、見学が中心の学部生の時の実習とは違い、研修先の皆様の指導を受けながらじっくりと管理栄養士としての実務、業務のマネジメントや他職種との関わりを学ぶ貴重な機会を得られました。研究と特別インターンシップ、臨床栄養師研修と毎日が非常に忙しかったですが、「管理栄養士業務に対する自信」、「現状の分析と評価を行い、問題を見つけ、解決策を実行に移す力」を身に付けることができ、人脈も広がったため、現在の業務にも大変役立っています。
大学院での2年分、社会人のスタートが遅れてしまうことを心配し、学部卒業時には就職するか進学するかを悩みました。今、当時の私と同じように悩んでいる学部生の方には「悩むなら進学した方がよい!」と伝えたいです。特に、私と同じように将来病院で働きたいと思っている方には、特別インターンシップや臨床栄養師の資格要件の一部を受講できる本専攻は、「社会人に一歩近づく学びの場」としておすすめです。