ワサビの保持栽培

ワサビの辛味成分は根茎に多く含まれ、その根茎だけが市販されている。しかし、ワサビの葉にも若干の辛味があり、有用成分であるアスコルビン酸が多量に含まれていることが知られており、食品としての可能性を多く含んでいる。しかし、萎れやすく市場にはほとんど出回らない。そこで我々は、産学官共同研究にて、ワサビを葉が付いた状態で店頭に陳列可能とするため、光補償点付近の弱光照射による葉付きワサビ保持栽培システムの開発を進めている。最終的には高級鮨屋や蕎麦屋などには卓上型装置、大手スーパーなどには据え置き装置の供給を目指している。

本研究では、葉の鮮度保持に及ぼす光強度(弱光の程度)の影響や、光質の違いによって、鮮度の保持期間を伸ばせるのかを検討した。 研究結果はこちら