2024年1月23日~26日、管理栄養士を目指す学生が作る朝食を100円で提供する「朝食を食べようプロジェクト」を草薙キャンパスで実施しました。
朝食には、体内リズムを整え、脳と体を目覚めさせる働きがある一方、学生の中には、「時間がない」、「朝は食欲がない」などの理由で朝食を摂らない学生がいます。このため、学生たちに「朝食を食べることの大切さ」を再認識してもらうおうと、今回、本学の連合学友会(後援会)と食品栄養科学部2年の学生有志、はばたき棟地下食堂が協働し、本学に通う学生を対象に同イベントを企画しました。
今回のメニューは、プロジェクトに参加した学生6人が「免疫力向上」「骨を強くしよう」「疲労回復」「貧血予防」をテーマに考案した、おにぎりと味噌汁の日替わりセットです。経費の一部を後援会が負担し、1食100円を実現させました。チケットは前売り制で、各日50食(計200食)すべてが完売しました。
期間中は、学生たちは各日3人1組となって、早朝7時から調理し、食堂スタッフの協力を得て、1限開始前の朝8時から9時まで提供しました。
今回利用した学生からは、「このような企画があると、早起きして生活リズムを作ることができる」、「味噌汁を朝飲んだのが久々すぎて美味しかった」、「朝から元気に過ごせそうです」などの感想や「ぜひ続けてほしい」、「今後も定期的に開催してほしい」などの要望がありました。
プロジェクトに参加した学生さんのコメント
メンバーで栄養バランスや、具材の組み合わせなどを意識して、美味しい朝食メニューを考えました。実際に提供して、喫食者が笑顔で美味しいと言ってくださったことや、朝食を食べることによって元気がでるということを改めて実感しました。今後は栄養と作りやすさを配慮したメニューを考えて、家で朝ごはんを食べようとしている学生の手助けをしてみたいと思います。(保坂さん)
作業しながら片付けする、できるだけ同じクオリティのものになるようにする、など調理学実習で学んだことを思い出しながら作業しました。実際に携わってみて、後者がとくに難しかったなと感じました。また、数ヶ月後に給食経営管理実習が控えているため、先に大量調理の経験を得ることができ、いい経験ができました。(池田さん)
現場に入ることが初めてであったため戸惑うことがたくさんありましたが、効率良く作業を行うために、友人と議論することや、様々な視点を想像して対応する重要性を経験できました。店長さんからは、美味しい、かつ見た目のよいおにぎりの握り方なども教わり、お客さんに喜んでもらえるための工夫や意識を経験することができました。(高橋さん)
提供する量に差が出ないようにすることの難しさや、作業自体を簡単にしたメニューを考案したものの、想像以上に時間を要するなど、改めて気づきが多い経験をさせていただきました。学内の給食経営管理実習前に、大量調理を経験できたことは、今後に大きく役立つと感じました。(白神さん)
喫食者に満足して頂けるようなレシピを考え、お客様を待たせないように、調理する工夫や食事を提供できるよう意識し、きめ細やかな案内など、対応することに努めました。少しでもみなさんの朝食への習慣付けのきっかけなれば良いなと思います。楽しくプロジェクトを遂行することが出来、機会があれば次回も取り組みたいと思いました。(保坂さん)
朝7時から調理開始
配膳も学生が行いました
3日目に提供された「疲労回復」メニュー(梅干し・おかか入りおにぎりと豚汁)
会場(食堂)の様子
プロジェクトに参加した学生有志のみなさん