学部2013年度卒業(微生物学研究室)
大学院博士前期2015年度修了(公衆衛生学研究室)
Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. Amazon Echo や LINE Clova など、いわゆるスマートスピーカーやスマートディスプレイと呼ばれているデバイス向けに毎日の料理をもっと楽しみにするためのアプリケーションを開発しています。
具体的には、スマートスピーカーでどういったことができると毎日の料理をより楽しくできるのか自分たちで実際にキッチンに立ってプロトタイピングを重ねながら考え、これだと思ったものを実装し、実際にユーザーさんに使ってみてもらい、そのフィードバックをもとに軌道修正を繰り返しながら最終的にプロダクトをリリースしていく。ということをしています。
クックパッドは日本国内に限らず世界74カ国・地域32言語でサービスを展開しているため、私自身もここ 2,3 年は日本に限らず、スペイン、メキシコ、ブラジル、アメリカに対象を広げて仕事をしています。
検討中の新機能の価値検証をするために会社のキッチンでプロトタイピングをしている山田さん(写真右)
Q2. 栄養生命科学科の魅力を教えてください
A2. 私自身は卒業後、管理栄養士としてではなくシステムエンジニアとしてキャリアを歩んできました。
その観点での栄養生命科学科の魅力は、実習で様々な現場へ関わる機会が多いことだと思います。
私は病院や特別支援学校などに実習で行きましたが、それらを通じて様々なライフステージ、環境や価値観で生活されている方々とお話しする機会が得られました。
今私が開発しているものは、料理をする方々に向けたものであるため、ユーザー層はとても幅広いです。こういった方々のことを実習で得られた経験からより解像度高くイメージができることは、その人たちが抱えている課題の解像度を高くし、それを解決する手段であるアプリケーションの完成度を高めることができるため、とても良い経験だったと思います。
これらの経験は、例えば食品会社での研究開発や、病院での栄養指導などにも活かせると思いますので、キャリアが定まってなくとも食と健康に関わる仕事に就きたい気持ちが強いのであれば栄養生命科学科は勧められる選択肢です。
Q3. 大学選びで迷っている高校生に一言お願いします
A3. 私が伝えられるのは私の選択とその結果のみなので、アドバイスのようなことはできませんが、今思い返してみると、その大学に入らないと得られない経験があるかどうかは選ぶ基準のひとつとして考慮しても良いのではないかと思います。
いわゆる座学は、やろうと思えばわざわざ大学に入らなくてもできるものも多いと思いますが、例えば学外での実習や、特別な機器や施設を用いた学内での実習、実験などは、もしかしたらその大学に入らないともう今後関わる機会はないかもしれません。
なので、大学に入って自分がやりたいこと、その中でも大学に所属していないとできないだろうと思うことを考えてみて、そこから大学を選ぶのもひとつの方法かと思います。
日本最大級のデザインカンファレンスである DesignShip で 2019 年に登壇(プレゼンテーション)する山田さん
(DesignShip 公式サイト:https://design-ship.jp/)
(山田さんのプレゼン動画:https://vimeo.com/ondemand/designship2019/375947958?autoplay=1)