稲垣僚さん(サッポロビール株式会社 千葉工場 醸造部:千葉県)

学部2013年度卒業(生理学研究室)
大学院博士前期2015年度修了(食品衛生学研究室)
大学院博士後期2018年度修了(食品衛生学研究室)

Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. 私はサッポロビール株式会社に入社後、千葉工場醸造部に所属し、ビールや発泡酒、ノンアルコールビールテイスト飲料等の製造に携わっています。原料である麦芽を糖化したもろみに、ホップを添加して煮沸することで、ビールの元となる麦汁が出来上がります。その麦汁に、酵母を加えて発酵させ、アルコールを生成することがビール醸造の基本です。ビール醸造技術から工場設備に関わることまで、学ぶべきことが多いですが、より美味しいビールを生み出すための研究開発に日々取り組んでいます。大変なこともありますが、身近な飲食店で私が携わったビールを味わうお客様の笑顔をみることは、この仕事をする中で最高に嬉しい瞬間です。

Q2. 栄養生命科学科の魅力を教えてください
A2. 栄養生命科学科では、『人と食』を中心とした幅広い学問に触れることができます。食品に関連した異なる専門性を持つ3学科の合同授業や実習があることで、互いの理解を補い合い、深めることができるのも、他の管理栄養士養成学科にはない魅力だと思います。4年次から配属される研究室では、必ず一人一人が研究テーマを持つことができるため、自身の興味を持つ分野について、より深く探求することができます。入学前は、大学教授というと堅苦しいイメージがありましたが、実際は親身になって支えてくれる先生ばかりで、少しでも困ったことがあれば、なんでも相談に乗ってもらうことができました。人情味あふれる学び舎で、素晴らしい先生、そして仲間とともに“食の持つ可能性”を純粋に探究できた時間は、確実に今の自分に繋がっていると感じています。

Q3. やりがいを感じるときは、どんな時ですか?
A3. 管理栄養士である私が、お酒造りを通してできることは、まだ多くあると信じています。いつまでも、どんな時でも、お客様が楽しくておいしい食生活をおくることができるように、よりおいしい製品、より身体にやさしい製品を造り続けていくことが、現在の私のやりがいでもあり、永遠の目標でもあります。大学・大学院での9年間の日々で得た知識や経験を駆使して、私はサッポロビールで輝くことのできる場所を見つけ出していこうと思います。

稲垣さんと工場