吉村康佑さん(栄養教諭:東京都)

学部2009年度卒業(臨床栄養学研究室)

Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. 給食業務全般をしています。
・献立作成
・発注業務
・見積書作成
・家庭配布献立作成
・アレルギー献立表作成
・作業工程表、作業動線図の作成、確認
・検収作業
・調理中の衛生管理
・クックパッドへの献立掲載
・給食主任会での献立説明
・給食指導
・学級園における地元農家と協力した食育
・食事のマナー、食物の栄養素、味噌づくり、魚のさばき方や料理の方法指導といった食育

 将来の日本を担う子供たちの「心と体を培う学校給食作り」をしています。給食を作る上で最も大切なことは、安全・安心であることです。そのため、使用する食材やアレルギー物質等に気を付けながら、日々献立作成や調理業務を行っています。また、学校現場では、食育を行うことも大切な業務の一環です。知育・徳育・体育の基礎である食育を行うことで、児童・生徒が心も体も健やかに育つように働きかけることができます。
 キラキラと輝く子供たちの将来を、大好きな食事(給食)でサポートすることができるとても素敵な仕事なので、教えることが好きな人や、子供が好きな人はぜひ栄養教諭になることをおすすめします。

(給食の温度管理中の吉村さん)

Q2. 栄養生命科学科の魅力を教えてください
A2. 生徒同士はもちろんですが、教授と生徒の距離が近く、とてもよい雰囲気で4年間学ぶことができることです。食べ物に関して調べることは、インターネットを使えば、容易にできます。しかし、仲間と協力をして問題解決をすることや、教授と相談しながら食を科学する(根拠に基づいて調べる)ことのできる環境は、栄養生命科学科ならではの良さだと感じます。また、研究室に入った後は、教授だけでなく、先輩方からもアドバイスをもらって研究を進めることができます。

Q3. やりがいを感じるときは、どんな時ですか?
A3. 子供たちが、とびっきりの笑顔で「給食おいしかった!!」といってくれる時です。献立作成は、炭水化物、脂質、たんぱく質のバランスはもちろん、郷土料理や旬の食材、行事食、食物アレルギー等を考慮し、1か月以上かけて作ります。そのため、給食を好き嫌いせずに全部食べてくれた時の喜びは一入です。また、子供たちは学級園で一生懸命野菜を育てています。「野菜の命を大切にいただきますね」と感謝をして収穫する様子を見ると、子供たちの優しい心も一緒に大きくなっていたことが伝わり、心からやっていてよかったなと思います。

 

(職場での吉村さん)