梅林脩平さん(不二製油株式会社 開発統括部門 市場ソリューション第一開発部:大阪府)

学部2016年度卒業(栄養化学研究室)
大学院博士前期2018年度修了(栄養化学研究室)

Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. 不二製油株式会社に入社し、洋菓子・パンの応用開発に携わっています。自社のチョコレート製品やマーガリン、クリーム類といった中間素材を、お客様のニーズに合わせて、素材のより良い使用方法を考え、商品化するためのアプリケーション(製菓製パンへの応用)を開発・提案する仕事をしています。その他にも、自社の新製品開発支援や、市場ニーズを掘り起こすための技術探索・おいしさの解明などから、実際にお客様にプレゼンを行うこともあります。不二製油では幅広い中間素材を取り扱っているため、ユーザー様の多くの最終製品の開発に携わることができ、提案したものが採用になり、店頭に並んでいるときには目にみて頑張りが実感でき、何よりのやりがいです。

Q2. 栄養生命科学科の魅力を教えてください
A2. 少人数なため、横のつながり(同期)だけでなく、縦のつながり(先輩後輩)、さらには先生方とのつながりも強いです。そのため、講義・実習でわからないことがあれば、わかるまで懇切丁寧にご指導いただけます。また、食品栄養科学部には、栄養だけでなく、食品、環境に関する学科もあり、幅広いスペシャリストの先生方が、講義・実習を行う点も魅力の一つだと思います。様々な分野の最先端で活躍する先生方が実施する講義・実習は、最新の知見を含む教科書以上の内容を学ぶことができ、かなり刺激を受けます。

Q3. 栄養生命科学科で学んだことが役立っていると感じることはありますか?
A3. 食品・栄養学に関する基礎を学ぶことができた点です。製菓製パンの応用開発を行う中で、なぜチョコレートがブルームを起こすのか(白っぽくなる現象など)、クリームがホイップするのか、クロワッサンを焼くとサクサクするのかなどなど、たくさんの「なぜ?」に直面します。ですが、食品や栄養の多くが「科学」です。この「食品の科学」の基礎を、最新の知見を踏まえて学ぶことができたのは、アドバンテージの一つだと思っています。