学部2013年度卒業(栄養化学研究室)
大学院博士前期2015年度修了(栄養化学研究室)
大学院博士後期2018年度修了(栄養化学研究室)
Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. アメリカにあるジョンズ・ホプキンス大学で研究員として働いています。世界各国から来た学生や研究員に囲まれ、新鮮で刺激的な日々を過ごしています。私は、学部・大学院生のときから「脂質」の体内での働きに興味を持ち研究をしてきました。現在は、細胞内のエネルギー工場・ミトコンドリアにだけ存在するユニークな脂質について調べています。その機能や、遺伝疾患・生活習慣などとの関わりについて明らかにすることが目標です。
Q2. 栄養生命科学科の魅力を教えてください
A2. 学生の数が少ないので先生方との距離が近いです。私は学部から大学院まで県立大学に在籍していたので、本当に長い間多くの先生方のお世話になりました。また、県立大学は他の大学に比べて実験・実習が充実していると思います。管理栄養士養成に必要なものだけでなく幅広く学べたことは貴重な経験だと感じています。基礎研究に興味をもったきっかけでもあります。
Q3. やりがいを感じる時はどんな時ですか?
A3. 大学入学前は、食べたものが身体の中でどうなっていくのかを知りたくて、大学で学べばだいたい全部わかると思っていましたが、違いました。学べば学ぶほど、わかっていないことはたくさんあるのだと気づいていきました。基礎研究を通して、世の中でだれも知らないことを自分の手で明らかにする作業は、大なり小なりわくわくするものです。
私の研究分野の場合、似た興味をもつ研究者は世界中にいます。研究結果を発表する論文は世界中の人が読むことができます。世界各地で開催される学会では実際に顔を合わせることができます。自分の研究成果をおもしろいと言ってもらえると嬉しいです。研究に携わっていなければこのような経験はすることがなかったと思います。今はオンラインミーティングが中心で実際に世界各国を訪れることができないのが残念です。
(ラボメンバーとともに:左から2番目が妹尾さん)