石田はるひさん(静岡市役所 教育委員会事務局教育局 学校給食課食育推進係:静岡県)

学部2019年度卒業(栄養教育学研究室)

Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. 私は現在、静岡市役所の学校給食課食育推進係で管理栄養士として働いています。
食育推進係の主な仕事は、静岡市内の小中学校や給食センターの栄養士をサポートし、毎日の学校給食の安心安全な提供、学校給食を通じての食育推進です。具体的には献立作成、食材の選定、アレルギー対応、衛生管理、食育など、幅広く学校給食にかかわる仕事をしています。
私はその中で主に衛生管理について担当しており、会議や研修会の開催、各給食施設での食品検査や手洗い研修を行うための準備・とりまとめ、また学校や給食センターで働く栄養士の衛生管理に関する疑問や相談への対応などの仕事をしています。市内の子どもたちへの安全な給食提供に貢献できることに責任とやりがいを感じています。

Q2. 栄養生命科学科の魅力を教えてください
A2. 栄養生命科学科の1番の魅力は、1学年の人数がとても少ないことです。管理栄養士の国家試験対策や進路相談では、先生方から手厚いサポートを受けることができたので、とても心強かったです。また授業の班分けや実習グループは、1チーム3〜5人程度のことが多いため、グループ全員で意見を出し合い、協力して課題に取り組みやすい環境が整っています。
3年生の終わりから研究室に所属し卒業論文の研究に取り組みます。論理的な考え方や文章の書き方など多くのことを学ぶことができました。大学3年生までに主な授業はほとんど受講し終わるカリキュラムのため、3年生の終わりから1年以上研究に集中して取り組めることも魅力の1つだと思います。

Q3. 大学で学んだことが役に立っていると感じることはありますか?
A3. 大学で学んだ1つ1つの授業が全て役に立っているなと感じます。
私はもともと管理栄養士になりたいと漠然と考えて県立大学に入学したため、将来どんな職場で働きたいのか、そもそもどんな所で栄養士が働いているのか、イメージできていませんでした。しかし大学で幅広く食と栄養について学んだため、公衆栄養、給食施設、病院、食品開発等、様々な進路の可能性を知り、その上で進路を考えることができました。
また仕事をしていて疑問点があったとき、栄養教育や給食経営管理、公衆栄養など、大学で学んだ教科書や資料がとても役に立っています。働きはじめてから教科書を見返すと、当時学んだ内容が今の仕事と結びつき、とても実践的な内容を大学で学んでいたのだなということを実感しています。