戸塚(石野)真悠さん(株式会社サンプラネット 筑波研開支援事業部:茨城県)

学部2015年度卒業(栄養化学研究室)
大学院博士前期2017年度修了(栄養化学研究室)

Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. 親会社であるエーザイ株式会社の筑波研究所に駐在し、創薬研究活動のサポートとして様々な試験を受託しています。主に中枢神経領域におけるin vivo薬効薬理試験を行っています。日々勉強し技術を磨きながら、信頼性の高いデータを提出することを心がけています。

Q2. 食品栄養科学部の魅力を教えてください
A2. 食品栄養科学部は、生きるために不可欠な「食」について専門的に学べるところです。食物の栄養成分の知識やそれらの分析方法、食感に関わる物性測定、調理による性質変化、摂取後の体内での代謝、有用微生物による発酵や食中毒菌による腐敗について等々、ここには書き切れないほど幅広い知識を身につけられます。実験や実習の時間も多く、体感して学ぶ機会も多いです。ここで得た知識は、企業や病院、行政などの就職先で、SDGs(持続可能な開発目標)を達成することを通して、人の役に立ったり明るい未来を創造したりする仕事に活かせます。
また、比較的少人数のため、同学年は元より教授や先輩後輩との距離も近く、アットホームな雰囲気があるのも魅力のひとつです。

Q3. なぜ大学院に進学したのですか?
A3. 私はもともと「食」から疾病予防を考えることに興味があり、『薬食同源』を掲げている「薬食生命科学総合学府」で学びたいと思ったからです。実際に進学すると学び得るものは想像を超えていました。研究を通じて実験に関する手技や知識はもちろん、コミュニケーション力やプレゼン力、何より本や論文などの既知情報と組み合わせながら、日々の実験結果の意味や理由を突き詰める、「考察すること」の大切さを学びました。
大学は「既に明らかになっていることを学ぶ場所」で、大学院は主に「まだ明らかになっていない事象を解明していく場所」だと思います。うまく行かないことや失敗も多いですが、その分成長も感じられるため、自分の可能性を大いに広げることができます。