鈴木真美子さん(浜松市立春野中学校 栄養教諭:静岡県)

学部2015年度卒業(栄養教育学研究室)

Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. 私は、浜松市の公立学校で栄養教諭をしています。現在は、給食センターでの給食管理と、幼稚園~中学校での食育指導が主な仕事内容です。
給食管理では、年間180回の給食の献立作成や衛生管理を担当しています。献立作成では、給食が生きた教材となるように、「この給食を通して何を伝えたいか」を明確にし、子供たちに伝えています。
食育指導では、給食時間に食材の産地や旬について指導をしたり、学級活動の食に関する授業や家庭科に参加し指導をしています。栄養的な説明をする際には、給食で使われている食材を分類したり、給食のおかずの数を増やすことで栄養バランスが改善することをグラフで説明し、給食を生きた教材として活用するように意識しています。

Q2. 栄養生命科学科の魅力を教えてください
A2. 大学では、生きていく上で欠かせない「食」について、様々な角度から学ぶことができます。私は、もともと食べることや料理をすることが大好きで、大学進学時は病院の管理栄養士に興味がありました。大学生活では、管理栄養士として必要とされる基礎的な知識を学ぶだけでなく、大量調理での給食管理実習や、学校、病院、行政などいろいろな場所での臨地実習を経験しました。私はその中で特に給食管理に興味を持ち、給食に関わる仕事に就きたいという思いをもつようになりました。また、実際に学校での臨地実習を経験し、管理栄養士として健康な人が健康でいられるようなサポートをしたい、という思いが強くなりました。様々な授業や多くの実習を通して、自分の将来の道についてじっくり考えることができるのが、この学科の魅力です。

Q3. やりがいを感じるときはどんな時ですか?
A3.給食を届ける幼稚園や学校とは毎日交換ノートのやりとりをしており、「〇〇を家でも作りたいのでレシピを教えてください!」「苦手だったのにおいしく食べられました!」等の感想が私の励みになります。
食育指導では、どうしたら子供たちの心に残る指導ができるか、日々試行錯誤しながら取り組んでいます。食育の授業を受けたことで、「子どもたちが給食で苦手な食材に挑戦するようになったよ」と担任の先生に教えていただいたり、「栄養のことを家でも話してくれました」と保護者の方から声をかけていただいたりします。栄養教諭は、子供たちの成長を身近に感じながら、自分自身も共に成長できるとてもやりがいのある仕事です。