佐山音緒さん(プリマハム株式会社:茨城県)

学部2016年度卒業(栄養化学研究室)
大学院博士前期2018年度修了(栄養化学研究室)

Q1. どんな仕事をしていますか?
A1. 食物アレルギーの原因となる食物アレルゲンの抗原抗体反応を用いた検査法開発を行っています。
食物アレルゲンは目に見えない少ない量でも、命に関わる重い症状を引き起こす可能性があります。食品会社で安心・安全な商品を提供するためには、食物アレルゲンが商品に混入していないか、工場の製造装置に残っていないかを日々確認し、管理する必要があります。
ごく微量な食物アレルゲンでも目で見える検査キットを開発し、アレルギー患者の方々が安心して食べられる商品づくりに貢献したいと考えております。

Q2. 大学院の魅力を教えてください
A2. 大学院では「健康長寿の実現」をテーマに個性豊かな研究が行われています。また講義を通じ、「食」に関する最先端の研究を学ぶことができます。私自身は学部で1年間、大学院で2年間、食品成分が筋肉に与える影響について研究していました。
研究は長年に渡り知識と技術を積み上げる地道な活動ですが、社会問題の新たな解決策や革新的な商品・サービスの種として無くてはならないものです。大学院では研究に必要なスキルだけでなく、自ら問題を解決する力を身につけることができました。社会人になった今でも、大学院での学びが仕事に生かされています。

Q3. 高校生に一言
A3. 私が高校生の時には「食」=「おいしさ」のイメージを漠然と持っていましたが、大学で「食」のおいしさを支える科学技術や、「食」が我々の健康に与える影響について学び、その奥深さに驚きました。生きる上で欠かせない「食」について、ぜひ楽しみながら知識を深めていただけたらと思います。また大学生活での様々な人との出会いは一生の財産になります。めいっぱい遊び、めいっぱい学んでください。