ヒトは空気がなければ数分しか生きられません。その空気には、PM2.5やシックハウスの原因となる化学物質も微量ですが含まれています。このような物質がどこに、どのくらい存在するかを機器分析により調べ、どのような健康影響の可能性があるか検討しています。
微生物の力を利用し、環境負荷を与えている食品廃棄物などの未利用資源を原料に、ヒト・動物・農林水産生物等の健康を維持・増進する高付加価値物質の生産を目指しています。また、二酸化炭素低排出、省エネルギー型の微生物発酵の研究を行っています。
多種多様な化学物質が、現代の快適な生活を支えています。この殆どが使用後に廃棄され、あるものは形を変え、食品等を通して私たちに影響をおよぼす場合があります。当研究室では、農医薬品に着目し、分子レベルでの変化や身体への影響を研究しています。
植物細胞は外部の環境情報を的確に捉えて、高度な自律的応答を行うことができます。私達はこのような植物の生理応答を支える細胞小器官(オルガネラ)のダイナミクスを研究しています。 植物だけでなく,当研究室では動物・ヒトの生検体まで幅広い材料の生理応答機構も解析しています。
本研究室では、投入エネルギーを抑えかつ地域資源を活用した環境制御による、高品質植物の生産方法の確立を目指すとともに、植物による環境浄化研究を進めています。対象植物は県の代表産品であるワサビや富士山麓の森です。
当研究室では、精密高分子合成技術を基盤として、環境問題やヒトの健康に貢献する高分子材料を合成しています。機能性高分子材料の合成を通して循環型社会に貢献する材料の創出を目指しています。
地球温暖化や資源・エネルギー問題、食料問題など私たちを取り巻く環境が急激に変化しています。当研究室では、環境変化が微生物を基点とした生態系(水産資源)に与える影響を評価するとともに、微生物を用いた水質保全や有用資源回収の研究を進めています。
モデル動物としてメダカを中心に据えて分子発生遺伝学を駆使して、系統間でみられる遺伝的脆弱性による環境要因に対する応答性の差異を遺伝子レベルで詳細に解析し、環境応答機構の共通・多様性を明らかにすることを目指しています
ヒトの体が様々な環境因子にどう反応しているのかを、細胞、そして個体レベルで検討しています。特に、DNAが巻き付く蛋白質であるヒストンの化学物質による修飾変化と、太陽光によるDNA損傷の生成、修復の関係を研究しています。得られた成果は光発がんや老化の予防に繋がると考えています。
ヒトも含めた生物は、センサー分子からの環境温度情報や温度(熱)そのものを利用して血圧や代謝などを調節し、生体恒常性を維持しています。私たちは、温度センサー分子の機能を1分子〜個体レベルで調べることで、細胞から個体まで内外環境温度を感じる仕組みとその意義について研究しています。