学部長メッセージ
「食」は生命の基盤であり、ヒトの健康に大きく関わります。また、食と健康を守るためには豊かな環境が必要です。健康長寿が謳われる昨今、それに貢献する「食」の重要性が示されてきました。また、昨年からのロシアによるウクライナ侵攻は、世界的な規模で、深刻な食糧不足や食糧価格の高騰を招き、「食」に関する関心がより高まることになりました。
食品栄養科学部では、ヒトの健康維持に「食」が果たす役割と、持続可能で豊かな「食」を創造する方策を、食品科学、栄養科学、環境科学の3つの学問分野から探求しています。また、その知識や経験を携えて、地域、そして世界で、食と健康、そしてそれを支える環境の問題を解決し活躍する人材を育成することを目標としています。入学した際にはまず基礎的な学力を養いつつ、3つの学問分野を少しずつ学ぶことで、「食」に関わる広い繋がりについて考えます。学年が進むと専門性を持つ学びとなりますが、その時までの多様な学問の修得は、専門性を高める際の大きな力になります。さらに学びの集大成である卒業研究では、一人一人が個別のテーマに取り組み、座学では得られない経験から、論理的思考、追及する姿勢など多くの力を身につけます。こうして卒業後は、広く深い「食」の知識を有する専門家として、様々な分野で活躍できるようになります。
我々教員一同は、学生の皆さんの学びが最大限となるようサポートしていきます。我々と一緒に「食」を中心とした多彩な学びや研究にトライしたいあなたをお待ちしています。
- 食品栄養科学部長
- 伊吹裕子
食品栄養科学部の学び
食品栄養科学部では、食と健康に関する広い分野を学ぶことができます。3学科が融合しながら、「食」分野で活躍できる人材を育成します。
- 食品生命科学科
- 安全でおいしい食品の開発・製造
- 食品の健康機能の探究と開発
- 生物の力を使った食資源の創造
- 栄養生命科学科
- 人の健康を守る食事・生活習慣の追求
- 栄養・食生活改善と健康づくりへの貢献
- 医療チームの一員として疾病治療へ貢献
- 環境生命科学科
- 安心・安全な食生産環境の維持
- 食品廃棄物処理・未利用資源活用による環境負荷低減
- 人が健康に暮らせるの環境の維持
育成カリキュラム
食品栄養科学部に入学すると、基礎的な学力を養いつつ (1年次)、次第に専門性を高めた知識を習得していきます (2年次)。3年次には専門性を高める講義とともに、専門的な技術を磨く実習を行います。4年次には1年間の卒業研究を行い最先端の研究にふれます。
食品栄養科学部の教員組織
求める教員像
大学および本学部の教育理念と教育目的、学位授与方針、教育課程編成の方針、入学者受入れ方針のもと、本学部における教育を担当するにふさわしい教育上の能力と、食品科学、栄養科学、環境科学のいずれかにおける高い研究能力を有している者。
また、それぞれの研究を通して人類の健康長寿に貢献するために、研究成果を広く社会に還元できる者。
教員組織編成方針
食品栄養科学部の教員組織の編成については、大学および本学部の教育理念と教育目的に基づき、学生に対して責任ある教育を行うために、文部科学省の設置基準に則った専任教員を配置する。
また、本学部の学位授与方針、教育課程編成の方針、入学者受入れ方針を実現するために十分な教員組織を整備する。
加えて、食品生命科学科ではJABEE認定プログラムの目標達成に十分な教員の配置を、栄養生命科学科では栄養士法施行規則の管理栄養士養成施設の指定の基準に則った教員の配置を、環境生命科学科では国家資格である環境計量士などの資格取得に関連した授業を担当できる教員の配置を行う。
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